まねき屋の張子blog

まねき屋の張子作業に関するblogです
ぼちぼちと更新して行きます
<< June 2009 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>

張子の出店をして、遥か遠きアフリカを想う

10年位前の話。

丁度この時期、大阪南部の、とある古刹の縁日に出店をした。
その日はとても天気が良かった。
道路に沿って露店が立ち並んでいた。
当方もその中の一つとして
小さな空き地を背負う形で出店をしていた。

出店を始めてすぐの事。
ふと見ると、台の上を
恐らくセイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシと思われる
赤いアブラムシ(→こちら)が這っていた。
確かに、後ろの空き地には
沢山のセイタカアワダチソウが生えていたので
其処からやって来たのだろう。

ちょっと気持ち悪い。
だが、無駄な殺生はしたくない。
なので、台上のホコリ掃除用に装備している
エアダスターで吹き飛ばした。

だが、良く見るとあちこちにアブラムシが居る。
見付ける度に吹き飛ばしていたのだが
そいつがまた上って来ているのかも知れない。
これは吹き飛ばすより捕獲した方が良いかも知れない。
なので、見付ける度にフィルムケースに入れる事にした。

薄紙ですくい上げてフィルムケースに移す。
念の為、「正」の字を書いて、数を数えて行く。
するとフィルムケースの中にどんどんアブラムシが溜まって来た。
だが、台の上のアブラムシの数はどんどん増えて行く。
とても捕獲が追い付かない。

その内、当方の体や顔の上も這い出して来た。
気持ち悪いし、体のあちこちがむず痒い。
だが、下手に払おうとするとアブラムシを潰してしまう。
アブラムシは徐々に
服の中や、手の届かない所にまで入って来る様になって来た。
体を動かすと、うっかり潰してしまい、
赤い汁があちこちに付いてしまったりもして来た。

フィルムケースのアブラムシの数は
200匹を超えた時点で数えるのを辞めてしまった。
アブラムシは更に増えて来た。
とてもじゃないが太刀打ち出来無い。
もう当方の力ではどうする事も出来無い……


すると、だんだんもう、どうでも良くなって来た。
アブラムシを一々気にしていては
それこそ何も出来無い程の状態なのだ。
顔の上を這われてむず痒いのだが
それを気にしていては
接客も、その場でやるべき張子の仕上げ作業も出来無い。
なので、もう諦める事にした。

そうなると、顔の上を這われても
あまり気にならなくなって来る。
勿論、這われているのは認識しているのだが
本当にどうでも良くなってしまうのだ。
当方の顔、体の上を這っているのは
2〜3匹と言うレベルの数では無いのだ。

と言う訳で、その後
台の上から体の上から顔の上から
至る所にアブラムシを這わせながら
その日の出店を過ごした。
撤収の時も、アブラムシが潰れるのを
あまり気にしないで、普通に積み込み作業をした。


アフリカの原住民を取材した番組で
顔の上をハエが沢山たかっているのに
現地の子供たちは全くそれを気にしていない、
と言うシーンが良くあって、
何故顔のハエを追わないのだ!?と不思議だったのだが
それはこう言う事だったのか、と初めて判った。
彼らは生まれた時からそうだったのだから
痒いも何も感じないのだろう。
一々それを気にしても仕様が無いのだ。
改めて気にする事でも無いのだ。

アフリカ原住民の感覚が
日本の片隅で張子の出店をして実感出来るなんて
思いもよらなかったよ。



よろしければ本家サイトの の方へも
お越し下さいませ(^−^)/

にほんブログ村 雑貨ブログ 和雑貨へにほんブログ村 美術ブログ 工芸へ人気blogランキングへ

四方山話 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

常設展示

先日、イリアスさんにお邪魔して
常設展示の様子を撮影させて頂きました。


年末年始には干支の物を置かせて頂いていますが
どちらかと言うと、普通で無い、
張子人形としてはまともでは無い様な物を
多く置かせて頂いていますw


東京、谷中にお出掛けの折には
どうぞお立ち寄り下さいませ♪

古今東西雑貨店イリアス(→こちら


よろしければ本家サイトの の方へも
お越し下さいませ(^−^)/

にほんブログ村 雑貨ブログ 和雑貨へにほんブログ村 美術ブログ 工芸へ人気blogランキングへ

お知らせ | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

メンテナンス その4

前回貼り終わった布貼りの上に紙を貼っていきます。

接着剤で固めた布は、まるでヤスリの様な質感になっています。
そのままでは張子を痛めてしまう事もあるので
紙を貼って当たりが柔らかくなる様にします。

紙貼りには反故紙(ほごし)を使います。
反故紙とは、使い古しの紙の事です。
反故紙や新聞紙を貼る、と言うのも
昔からある、柳行李を長持ちさせる方法です。

今回は近所の書道教室から書き損じの半紙を貰いました。

一枚ずつ糊で貼って行きます。


1枚目が貼り終わって乾いたら

更に重に貼って仕上げます。


紙が乾燥したら、縁に布を貼って行きます。


持ち運びの際のすべり止めと、装飾の意味もあります。

これでやっと完成です。


柳行李本来の通気性はかなり失われてしまいましたが
これで最低あと10年は持ってくれる筈ですw



よろしければ本家サイトの の方へも
お越し下さいませ(^−^)/

にほんブログ村 雑貨ブログ 和雑貨へにほんブログ村 美術ブログ 工芸へ人気blogランキングへ

雑多 | permalink | comments(2) | trackbacks(0)