まねき屋の張子blog

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馬の修理 その4

ちょっと間が開いてしまいましたが馬の修理の続きです。

最後に、問題の左前脚。

この馬が何かに押し潰されて破損した際に
その圧力を集中的に受け止めてしまった様で
完全にふにゃふにゃになってしまっている。
前回の修復者も、この左前脚には苦労した様で
針金を通して何とか体裁を取り繕っていたが
それだけでは馬全体を支える事が出来無かった状態。

まずは状況を詳細に確認。

ふにゃふにゃのボロボロだ。
取り敢えず合わせ目部分の貼り合わせから始めよう。

まず、合わせ目部分を露出させる為に植毛部分を剥がす。



紙を貼り重ねた際の糊がすっかり効き目を失い
一枚ずつ剥がれてしまっている。
それが全体に及んでいる。
これを復元するのはかなり難航しそうだ。

とにかく合わせ目を接着してみる。


少し貼り合わせる度に目貼り紙で補強して行く。


紙に元の形がかなり記憶されている様子。
それを丹念に辿って行けば
形の復元は何とかなりそうだ。

紙自体がもけもけになっていて
合わせ目の接着自体もかなり苦心はしたが、
何とか合わせ目全体を接着は成功。



続いて内貼りをして補強する事に。
此処で薄くて長いヘラが登場。

先端に糊を塗った小さな和紙をセット。

それを中に差し込み、内側に押し付けて貼る。


その際、地の紙に記憶されている元の形を尊重しつつ
足の形が整う様に力を調節しながら内貼り紙を押し付けて行く。

数日掛けて内貼りは終了。


後に竹の骨を通す際に固定させる為、
膝関節の部分に補強のボール紙を差し込む。



後に竹串の骨を通すので
予め大き目の穴を開けて置いた。

木工用ボンドで固定した上に内貼り紙で更に固定。

これでかなり強力に固定されたはずだw

植毛部分も元に戻して貼り付ける。


何とか形の復元は出来た模様。


だが、胴体との接合部分はかなり欠損している様子。


その状態で無理矢理修復しようとしていたのも
前回の修復で馬が自立出来無かった最大の要因の様だ。
とにかくこのままでは
良い角度で胴体に取り付ける事は出来無い。
なので、この部分は新たに盛る事に。

欠損部分の補填の土台にするべく、
少し大きな内貼り紙を使用し、
貼り重ねながら外に伸ばして行く。



それを内側に丸め込み
そこに、紙に糊を浸して揉み、
軽く粘土状にした物を盛り付ける。




その上からも何度も紙を貼り、形を整える。


これで胴体との取り付けも何とかなる筈だ。

胴体との固定の補強の為に竹串の骨を通す。



勿論、ひざ関節部分のボール紙も突き通した。

左前脚の修復は完了。
これですべてのパーツが揃った。
さあ、次はいよいよ組立だ。

続く。

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この記事に対するコメント

間があいている分、新鮮です、トカ。(笑)
先生、早くアップなさらないと、来年の干支で忙しくなられるのでは。
などと心配しておる次第です。
と、
プレッシャーをばかけてみました。(笑)
ポコマム | 2014/10/14 10:35 PM

>>ポコマムさん
既に干支作業に追われて来ました。

何とか早々に完結させますです・・・・・・
まねき屋 | 2014/10/18 3:58 PM
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